簿記のネット試験対策!紙試験との違いは?日程や合格証はどうなる?

スキル

仕事やスキルアップのため、簿記検定を受験しようと思っている方は多いですよね。

以前は決められた日程と会場で紙の試験を受けるのが当たり前でしたが、今は『ネット試験』という選択肢があります。

ですがネット試験とは一体なんなのか、紙の試験とはどう違うのか、よくわからないという方もいると思います。

そんな簿記のネット試験について、実際に簿記3級をネット試験で受験し合格した私が解説します。

簿記のネット試験とは?

日商簿記検定3級・2級では、2020年12月からネット試験が開始されました。

コロナ禍でも多くの方が受験しやすいよう、幅広い日程や時間帯で、テストセンターのパソコンを使って受験できるようになっています。

まずは私が感じたネット試験のメリット・デメリットをあげておきます。

メリット

  • 自分の都合のいいテストセンターや日程を選択できる
  • 受験日時の変更やキャンセルが3日前まで可能
  • 受験票と筆記用具が不要
  • 長い勘定科目を手書きせず済むのは楽
  • 受験後その場ですぐに点数と合否がわかる

デメリット

  • パソコンで受験するため問題用紙へ書き込むことができない
  • パソコン入力が苦手な人は回答に苦労する可能性あり
  • 都合のいい日程で受験できるぶん勉強へ本気になりづらい

日程の自由度が高いのがとても便利でした。

日程変更も3日前まで可能なため、予約した日に別の予定が入ってしまっても対応しやすいです。

ただそのぶん、いつでも受けられるという安心感から勉強に身が入りづらく感じました。

コツコツ計画的に勉強できる方は問題ないですが、そうでない方はある程度目処を立てて自分を追い込まないとなかなか受験に踏み切れないかもしれません。

私は当初6月に受けようと思っていたものの、勉強が進まず先延ばしにし、10月にようやく受験しました。

ほかには、後述しますがパソコンが苦手な方は思わぬトラブルで回答に苦労する可能性もあるため注意が必要です。

とはいえ、受験後はその場ですぐに合否が分かってすっきりしますし、次にもし2級を受験するとしてもネット試験を選ぶと思います。

紙試験との違いは?

日程

紙の統一試験は年に3回、2・6・11月に行われますが、ネット試験の場合は随時受験可能です。

予約できる日時は各テストセンターにより異なり、こちらの空席照会から確認できます。

形式

統一試験では紙と鉛筆で解答しますが、ネット試験では、パソコンを使って解答を入力します。

パソコン画面を見ながら解答するため、紙試験と違って 問題用紙に直接書き込んで考えることはできません。

出題

紙による統一試験では全国で同じ日時に同じ試験問題を一斉に解きますが、ネット試験ではコンピューターが受験者ごとに異なる問題を出題します。

そのため、周りのネット試験を受けた人に問題や答えを聞いてもあまり意味はありません。

合格証

ネット試験では試験終了後すぐにスコアレポートが配布され合否がわかります。

合格者はスコアレポートに印刷されているQRコードからデジタル合格証を取得することができます。

合格証を職場などに紙で提出する必要がある場合には、プリントアウトして使用しましょう。

ネット試験のここに注意!

統一試験と異なるところも多いため、当日慌てないためにも注意する点についてあらかじめ把握しておきましょう。

持ち物に注意

試験当日は以下の持ち物を用意してください。

  • 本人確認証※
  • マスク
  • 電卓(ただし印刷機能、音の出る機能、プログラム機能、辞書機能があるものは持ち込み不可)

※利用可能な本人確認書類はこちらのページをご参照ください。

本人確認証とマスクについては持っていない場合は受験できませんと、日本商工会議所の案内に記載されています。

実は私が受験した際、一緒に受験予定だった者が本人確認証を忘れてしまいました。

受付でそのことに気付いたのですが、そのときは家に取りに帰れるのであれば時間をずらして受験可能ですよとご案内いただき事なきを得ました。

テストセンターによるのか、その日の予約枠に空きがあったのか分かりませんが、もし忘れ物に気付いた場合は予約したテストセンターへ問い合わせてみるのがよいかもしれません。

また、ネット試験では受付をした後に白地の紙とペンを渡してもらえます。

パソコン画面を見ながら頭だけで考えるのは難しいため、これらを使って書いて考えることができます。

パソコン操作に注意

デメリットのところでも触れましたが、パソコンが苦手な方は回答に苦労する場合があるかもしれません。

私がまさにそうだったのですが、キーボードで初めはローマ字入力ができていたのですが、途中から「かな入力」に切り替わってしまい、戻し方がわからず回答できない箇所が多発してしまいました。

なんだそんなことか…と思われる方は大丈夫ですが、苦手な方はほんと気をつけてください。

めっちゃ焦りますし、めっちゃ点数で損します。

かな入力からローマ字入力へ戻すには、「Alt」キーを押しながら「カタカナ ひらがな」キーを押すようです。

金額入力に注意

解答欄に金額を入力する際には、カンマ等は入力せず、数字だけを入力しましょう。

数字のみを入力してエンターキーを押すと、自動でカンマがつきます。

また、円の文字や円マークの記号などを入力してしまうと不正解となりますので注意してください。

対策とおすすめの教材

試験対策について

学習する内容自体は、紙の試験でもネット試験でも変わりません。

ただし、ネット試験ではコンピューターが全出題範囲の中から受験者ごとに異なる問題を出します。

そのため、過去問の出題傾向を踏まえてこの辺りが出るかなと予測して対策する、というやり方が通用しにくくなっています。

ヤマを張って残りは捨てる!はとても危険なので、全体的にまんべんなく勉強することが大事です。

また、ネット試験では問題に直接書き込みをすることができません。

配布された白地の紙のみで解答していく必要があるため、その方法を自分の中で確立しておきましょう。

おすすめの教材

私は資格合格のための講座『クレアール』を利用しました。

クレアールについて詳しくはこちらの記事でも紹介しています。【参考:クレアールで簿記3級を学習 料金や申し込み方法について

こちらは紙のテキストや問題集はもちろん、動画やPDF、音声でのWEB学習システムが構築されています。

私は家にいるときはテレビやパソコンで講義動画を見たり、カフェではスマホでイヤホンをつけて動画を見たりテキストを読んでいました。

また電車での移動中や、荷物を少なくしたい日はスマホでテキストのPDFを読んだり、しっかり問題を解きたい日は紙の問題集にするなどしてました。

自分のライフスタイルやその日の予定に合わせて使い分けができるので、ちょっとした時間も有効活用できて大変便利です。

自分に合った受験方法で合格しよう

簿記検定のネット試験について解説させていただきました。

紙の試験にもネット試験にもそれぞれメリットデメリットや、向き不向きがあると思います。

またネット試験ならではの特徴や注意点もありますので、この記事を参考に、どちらの形式で受験するか決めたり対策を考えてみてくださいね。

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