はじめに
マイナンバーカード(個人番号カード)は、住民基本台帳に基づく個人の識別番号を持つ重要な書類であり、身分証明書としての利用や、各種行政手続きのオンライン申請、税務処理、医療機関での利用などに活用されています。
しかし、カードには有効期限があり、更新手続きを忘れると様々な不便が生じます。
この記事では、マイナンバーカードの電子証明書の期限が切れてしまった場合の対応方法、必要なもの、費用等について、私が実際に経験した事例を用いて詳しく解説します。
同じように有効期限が切れてしまってお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
マイナンバーカードの有効期限とは?
マイナンバーカード(個人番号カード)には、2種類の有効期限があります。
ひとつはカード自体の有効期限、もうひとつはカードに格納されている電子証明書の有効期限です。
カード自体の有効期限は、通常10年です。
ただし、未成年の方の場合は有効期限が5年です。
そしてカードに格納されている電子証明書の有効期限は5年です。
有効期限が近づくと、自治体から更新案内が郵送されますが、これを見逃すと有効期限が過ぎてしまうことがあります。
私は今年がカードの電子証明書の有効期限だったのですが、いつ手続きに行こうかと思っているうちにすっかり忘れてしまい、気付いたときには数週間過ぎてしまっていました。
期限切れのマイナンバーカードはどうなる?
マイナンバーカードが期限切れになると、身分証明書としての効力を失い、コンビニ交付サービスなどの一部機能が利用できなくなります。
ただし、マイナンバーそのものは生涯変わりませんので、番号自体が失効するわけではありません。
期限切れのカードをそのまま保持しても、行政手続きなどに使用できなくなるため、なるべく早く更新手続きを行う必要があります。
これはカード自体の有効期限が切れた場合も、カードに格納されている電子証明書の有効期限が切れた場合も同様です。
更新手続きが遅れた場合の疑問や不安を解決!
マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れてしまった場合、通常の更新手続きと何か違いは生じるのでしょうか。
面倒な手続きをすることになるのでは、と不安に思う方もいるかもしれません。
実際に私が抱いた疑問について、市区町村の役所へ問い合わせたり窓口で職員の方へ確認したことを以下に記載します。
期限切れの場合どのように手続きすればよい?
マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れてしまった場合でも、期限内に更新する場合と同じ手続きで大丈夫です。
期限が切れたからといって、一から再発行したり写真の変更が必要になったりすることはありません。
いつまでに更新すればよい?
早めに更新することが推奨されます。
期限が切れてから更新するまでの間はマイナンバーカードとしての機能が使えないためです。
また更新日当日中も、e-Taxが利用できなかったり各種証明書のコンビニ交付等ができない場合があったりするそうなので、使用予定のある方は特にご注意ください。
更新にかかる料金は?
電子証明書の更新手続きは、期限内の場合も期限が切れている場合も無料で行われます。
更新手数料や手続きの遅延金等はありませんのでご安心ください。
期限切れの更新は市区町村の職員の方の迷惑になる?
期限が切れた後の更新手続きでも、市区町村の職員の方の手間が増えたり対応が複雑になったりするわけではないとのことです。
あくまでマイナンバーカードの所有者本人が、カードの機能が使えず支障が出る場合がある、ということに尽きるようです。
マイナンバーカードの電子証明書更新手続きの流れ
マイナンバーカードに格納されている電子証明書の更新手続きの流れは以下の通りです。
有効期限が切れてしまった場合も同様の手続きとなります。
有効期限の通知
マイナンバーカードの有効期限が近づくと、自治体から「マイナンバーカード・電子証明書有効期限通知」が以下のような封筒で届きます。
有効期限通知書は、マイナンバーカードと電子証明書の両方またはどちらか一方の有効期限を知らせるものです。
「有効期限が到来するもの」欄に有効期限が近付いたものが記載されています。
更新可能期間は、有効期間が満了する直前の誕生日の3ヵ月前からです。
また封筒には、更新手続きの詳細が記載された用紙も同封されています。
必要なものの準備
更新手続きには、以下のものが必要となります。
- マイナンバーカード
- 電子証明書の更新期限通知書
- マイナンバーカード・電子証明書の暗証番号(マイナンバーカード発行時に設定したパスワード)
窓口での申請
住民票がある市区町村の窓口で申請を行います。
市役所や区役所は平日の夕方までしか開いていない日も多いですが、曜日によっては遅い時間まで開いていたり、一部の土日が開庁日となっている場合もあるため、市区町村のホームページを確認してみてください。
申請時には窓口で「電子証明書更新申請書」という書類を差し出されますので、氏名、住所、電話番号、申請内容(電子証明書更新)等を記入します。
電子証明書の更新手続き
自分の順番が来たら、職員の方にマイナンバーカードを渡します。
タブレットを差し出されるので、案内に沿って以下の暗証番号の入力を行います。
- 署名用電子証明書暗証番号(6~16桁の英数字)
- 利用者証明用電子証明書暗証番号(4桁の数字)
- 住民基本台帳用暗証番号(4桁の数字)
手続きが終わると、マイナンバーカードが返却され、新しい有効期限等が記載された「電子証明書の写し」の用紙が手交されます。
これで無事マイナンバーカードの電子証明書の更新は完了です。
私はたまたま役所のすいている時間帯に行くことができたので、トータル10分程で手続きできました。
まとめ
マイナンバーカードには有効期限があり、その都度更新手続きを行う必要があります。
万が一更新手続きを忘れて期限が切れてしまった場合にはマイナンバーカードとしての機能が使用できないため、なるべく早くに対応することが推奨されます。
本記事ではマイナンバーカードの電子証明書の更新について解説しましたが、特別な料金はかからず、必要な書類や暗証番号を確認し市区町村の窓口で手続きを行えば完了します。
期限を過ぎてもマイナンバー自体が失効するわけではないため焦る必要はありませんが、行政手続きやサービス利用に支障が出る可能性があるため、極力期限内に手続きを済ませられるよう有効期限通知書が届いたら早めに対処するようにしたいですね。
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